2013年6月29日土曜日

イケダハヤトさんの『他人を批判するときにユーモアを使うのは「卑怯」です』の感想

イケダハヤトさんのブログエントリ『他人を批判するときにユーモアを使うのは「卑怯」です』を読んで、『gothedistanceさんはユーモアに逃げてなんかないですよ』とつぶやいたところ、イケダハヤトさんからメンションを頂戴しました。

要望いただいたので以下に書いてみようと思います。

元エントリはユーモアを使っているか

元エントリというのは、id:gothedistanceさんの「イケダハヤト氏の文章がなぜ不快なのかをまじめに考えた」ですね。攻撃性が(イケダハヤトさんから見ると)高いというのはそうだろうなと思いますが、ユーモアの成分が特に多いようには読めませんでした。
ただ、「ユーモアを使っているか」については読み手の主観によるところが大きいと思いますので、あくまで私の感想です。

批判の際にユーモアを使ってはいけないのか

次に、批判の際にユーモアを使うのは本当に「卑怯」なのかを考えてみます。イケダハヤトさんは、ユーモアを使うと卑怯であるとする根拠を以下のように説明しています。
説明しましょう。第一に、あなたがこうしてユーモアを用いることで、あなたは「俺ふざけて書いてるだけなのに、何本気にしちゃって怒ってるの?www」という「逃げ道」を用意できます。
【中略】
第二に、ユーモアを用いることで、あなたの文章の攻撃性は高まります。
他人を批判するときにユーモアを使うのは「卑怯」ですより引用
このうち、逃げ道については、まだ逃げてもいないうちから「逃げるな、卑怯だ」と批判するのは時期尚早だと思います。実際に逃げてから批判すれば十分ではないでしょうか。この結果以下のように発言されていますが…
あぁ気持ちわるい!正直申しまして鳥肌が立ちます。湯本堅隆氏の主張にまじめに反論してもいいのですが、先に問題にすべきは、この卑怯な態度です。
他人を批判するときにユーモアを使うのは「卑怯」ですより引用
第三者の目から客観的に見ると、「まじめに反論」せず、議論をすりかえているように見えます。これだと、「卑怯」なのは、むしろイケダハヤトさんの方だと言われても仕方ないように感じました。

次に、「攻撃性」についてですが、前述のように元エントリの攻撃性は高いと思いますが、それはユーモアとは関係ないように思います。元エントリのタイトルは「イケダハヤト氏の文章がなぜ不快なのかをまじめに考えた」なのですから、ユーモアに頼らずとも、当初から攻撃する気満々なのでしょう。ユーモアは関係ないと思います。

対話すべき論点は何か

最近イケダハヤトさんは、「ネット上の悪意ある人との対話は可能なのか、というテーマを模索しています(引用元)」ということですが、イケダハヤトさんの方から「対話」を試みようとするのであれば、まずイケダさんから歩み寄らないと対話にならないように感じました。
元エントリの「イケダハヤト氏の文章がなぜ不快なのか」が書かれたのは、今年の1月26日、すなわち約5ヶ月前ですから、その昔の記事を取り上げて、イケダハヤトさんが「あぁ気持ちわるい!正直申しまして鳥肌が立ちます」と受けたのでは、中々「対話」には至らないでしょう。

ここで活用したいと思うのが、イケダハヤトさんが、ご自身の記事『プロブロガー・イケダハヤト流「批判の作法」』の中で紹介されている作法3項目です。
  • 敬意を持つ
  • 未知の存在としての興味を持つ
  • 自覚と覚悟を持つ
これを実行すべきタイミングなのではないでしょうか。これらのうち、「興味」という点についてのイケダハヤトさんの発言を引用します。
批判をするときにやってしまいがちなのは、相手を「わかったもの」として、あら探しのツッコミを入れるという愚劣な行為です。
これは持論ですが、健全な批判というものは、相手を陥れるためではなく、相手の発言のうち「わからないこと」を引き出すために行われるべきです。
プロブロガー・イケダハヤト流「批判の作法」より引用(強調は引用者)
私は上記に同意します。批判の前の「対話」でも上記は重要だと思います。だとすると、イケダハヤトさんは、「ユーモアを使うのは卑怯」と主張する前に以下を試みたらどうでしょうか。
  • gothedistanceさんの記事のうち「わからないこと」を引き出す
  • gothedistanceさんの記事のうち、誤解があれば、誤解を解く努力をする
ただし、互いに「不快」、ないし「気持ち悪い」と言い合っている関係ですので、対話の結果相互理解が深まり「イケダハヤトの文章、今までは不快に感じていたけど、対話したら誤解と分かったよ。今読み返したらちっとも不快でないよ…」とまで一足飛びに進むのは難しい気がします。
しかし、「僕は○○には同意できないけど、彼がそう主張する理由は分かった」くらいに歩み寄れれば、対話としては大成功なのではないでしょうか(ここまででも相当困難だとは思いますが)。

まとめ

イケダハヤトさんの『他人を批判するときにユーモアを使うのは「卑怯」です』を読んだ感想を書きました。箇条書きとしてまとめると以下のようになります。
  • 元々gothedistanceさんが先にイケダハヤト批判を始めたのだから、それを批判しかえすのは本来イケダハヤトさんの自由である
  • しかし、ユーモアを使ったからだけの段階で「卑怯」とするのは時期尚早
  • 元エントリの内容に対する反論を書いていないうちに卑怯と批判すると、逆にイケダハヤトさんの方が卑怯に見えてしまう
  • イケダハヤトさんが「対話を試みる」とするのであれば、対話にふさわしい論の進め方があるはず
  • 「対話にふさわしい論の進め方」は既にイケダハヤトさん自身が記事に書いているので、それを実行すればよい


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